７月、JAPANHOUSE LONDONの企画で渡英いたしました。ヨーロッパでチンドン演奏するのは初めてで、嬉しくも緊張しながら日本を旅立ちました。

JAPANHOUSEというのは、世界のより多くの人々に対して，日本の魅力の諸相を｢世界を豊かにする日本｣として表現・発信することにより，日本への深い理解と共感の裾野を広げていくための海外拠点事業だそうです。

長期間にわたって、いろいろな日本の文化や物を伝える企画を行っていく中で、チンドン屋も呼んでいただきました。大英博物館でこのようなイベントをするのは、大変珍しいとのこと。大英博物館の皆様やJAPANHOUSE LONDONの方々のご尽力に深く感謝しております。

大英博物館は内容も建物も巨大でした。教科書や美術書で見た名品がずらり。１日２日ではとても回り切れない膨大な量です。

今回の仕事のメインイベントが大英博物館でのチンドン演奏とメイクと着付けの実演。グレートコートでのメイクと着付けの実演にどの位お客様が集まっていただけるのか、飽きずに見ていただけるのか、不安でしたが、始まってみるとあっという間に黒山のお客様が！

JAPANHOUSE LONDONスタッフの方の分かりやすく楽しい英語解説のおかげもあり、お客様がとても興味深く、楽しんでいただいているのがわかり、大変嬉しかったです。現地に住んでいる日本の方に「日本の美しさがイギリスの人に伝わって嬉しい」と言っていただいたのも、嬉しかった。

幸運なことに大英博物館の中でも演奏させていただきました。古代の壁画や石像の前で演奏していると、うまく言えませんが空間から、神聖な、偉大な何かが伝わってきて、演奏を「奉納」しているような気持になりました。博物館の中ですが、神殿なのだなと思いました。

この場所でチンドン演奏させていただいて、本当に光栄でした。生涯忘れられない貴重な経験になりました。