聞いて楽しい!見て楽しい! 宣伝効果抜群!東京のチンドン屋 ちんどん月島宣伝社

無料お見積もり、ご相談、
お気軽にお問い合わせください!

TEL・FAX :03-5560-2733

メールでのお問い合わせはこちら

ちんどん月島宣伝社

ブログ

2018年 7月 の投稿一覧

続・新内の前弾き

前々回の「新内の前弾き」の記事を読んだ同業の方から、蘭蝶に「唐人お吉」が使われているのもあるけど?

というコメントをいただきました。

チンドン屋で演奏されるお囃子物の中に「唐人お吉」というものがあります。これは、藤本二三吉さんが歌う「唐人お吉の唄」の前奏で一部分使われています。

藤本二三吉さんの唐人お吉に明烏編という副題がついていたのを思い出しました。

で、新内に蘭蝶とともに明烏という有名曲があるのを思い出し、それを調べて聴いてみると、こちらにも唐人お吉の前奏が使われているものがあります。

なぜ、お吉が明烏かというと、新内の明烏を演奏する名手だったらしいとのこと。

なので、唐人お吉の前奏に新内の明烏の部分が使われているのだろう思います。

でここからは憶測で、思いついたことをあげていくと

新内の三味線部分はどの曲も共通している?

明烏が有名なので、他の曲にも使われるようになった?

決まったフレーズ、曲が何種類かあってどれを使ってもいい?

などが考え付きましたが、全く違っているかもしれません。

もし詳しい方がいらしたら、教えていただきたいです。

復興・大船渡 全国ちんどん祭り

大船渡全国ちんどん祭り、今年も参加させていただきました。大船渡でチンドンをされている寺町一座の皆さんと大船渡の方々の熱意から始まったこのお祭り、呼んでいただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。今年も大変お世話になりました。実行委員会の皆様のお忙しい中での細やかなお心遣いに毎回深く感謝しております。

年に一度かわち家さんと一緒にステージが出来るのもとても嬉しく。大船渡ちんどん祭りがなかったら、こんなにかわち家さんとじっくり仕事をする機会もないので、本当に貴重な時間で刺激的でした。
もう長いお付き合いですが、今も昔も変わらないチンドン愛の深さに毎回背中を押される気持ちになります。

今年はリアスホールのステージに加え、盛町商店街と福祉施設にも伺いました。温かく迎えていただき、とても楽しく夢のような二日間でした!

こんなにあたたかく、心意気を感じるイベントはなかなかないです。チンドン屋が大船渡観光宣伝の少しでもお役に立てればいいなぁと思っております。

大船渡、とっても良いところなので、皆様ぜひいらしてください!!

実行委員会の皆様、寺町一座の皆様、大船渡の皆様ありがとうございます。
またお目にかかるのを心から楽しみにしております。

新内の前弾き

今のチンドン屋の編成はチンドン太鼓(鉦・締太鼓・大胴が組み合わさったもの)とゴロスと呼ばれる大太鼓、それにメロディ楽器(クラリネットやサックスなど)が多いですが、チンドン屋の初期(大正から昭和の初めくらいでしょうか)はメロディ楽器の役割を三味線が担っていたようです。

ただ、気候の変化に弱く、音量も小さい三味線は、管楽器が導入されることで、消えて行ってしまい、今では屋外で三味線が入ることはほとんどありません。

でも三味線が入っていた名残なのか、チンドン屋には私が入った頃、まだいらっしゃったベテランの楽士さんには三味線の曲のレパートリーが結構ありました。

チンドン屋のテーマソングと言われて演奏される「竹に雀」や最後の〆で演奏される「四丁目」などのお囃子物は今でも演奏されています。

今はやらない事も多いですが、以前東京では、朝一番の曲は竹雀、最後の曲は四丁目というのが決まりでした。

この二曲の他にも、「かごまり」「吾妻八景」「千鳥」「米洗い」「三十三間堂」などなど。今でも演奏しています。三味線じゃなくて、管楽器が演奏しますし、長い間、チンドン屋で演奏されるうちに、アレンジもされているだろうと思うので、原曲とはちょっと違ってきているかもしれませんが、それもチンドン屋らしくて面白いと思います。

お囃子は太鼓の手が決まっていて、お囃子物が得意だった瀧乃家一二三親方は惚れ惚れするような見事な太鼓を叩いていらしたのが印象深いです。

そんな中に「新内の前弾き」と呼ばれる曲がありました。
ある時、三味線の方の舞台を見ていた時に、この新内の前弾きのフレーズが演奏されました。
これは!と思い、何の曲かお尋ねした所、「ランチョウ」というお答え。
新内というものを全く知らなかったため「ランチョウ?乱調?どう意味だろう?」
と不思議に思いつつ、家に帰って調べてみると、「蘭蝶」正式名は「若木仇名草」という新内を代表する曲というのがわかりました。

蘭蝶というのは主人公の太鼓持ちの名前で、話の内容は蘭蝶と奥さんと遊女の恋人の三角関係というなかなかドロドロしたお話。

その「蘭蝶」の前奏のような部分で弾かれていたのが「新内の前弾き」でした。多分、「蘭蝶」の格好いい賑やかな部分をチンドン屋の曲として取り入れたのでしょう。説明がタイトルとして、チンドン屋に残ったのが面白いなぁと思います。

「千鳥」という曲もチンドン屋では、早いテンポで賑やかに演奏することが多いのですが、浪曲でもこの曲が水辺の場面で良く使われていて、チンドンとは違いゆっくりとしたテンポで、船が川を進んでいくような風情があり、千鳥の印象が変わりました。

チンドン屋で馴染んだ曲に場所が変わって巡り合うと違う印象が加わり、興味深いです。

 

TOP